飛信隊の最大の敵・天才軍師李牧の策略が冴え渡る展開が続いていますね!!
キングダムの中で数々の活躍を見せてきた趙の軍師李牧ですが、彼は実在した人物だったのでしょうか・・・。
今後の戦いがどうなっていくのかも含めて、考察していきます!!
目次
秦は李牧に滅ぼされる!?軍師李牧の圧倒的存在感と過去
主人公・信の敵という立場でありながら、李牧は読者内にもファンの多いキャラクターです。
まずは顔がイイ!!そして常に飄々としていて、戦場でも冷静沈着。
ここぞというタイミングで知略を発揮し結果を残す姿は、敵ながらあっぱれとも言えます((o(´∀`)o))
李牧は他の武将とは考え方が少し違い、基本的に人が無駄に多く死ぬことを好みません。
勝利のために様々な策を講じるのは、仲間の犠牲を最小限にして結果を出すためでもあります。
心優しい軍師、李牧です。・゚・(ノД`)・゚・。
なぜ李牧がこのような思想になったのかというと、それは彼の壮絶な過去と関係があるのです。
実は李牧は若い頃、両親と兄弟を戦火によって亡くしています・・・。
そのとき李牧は家族を失った強い悲しみによって我を忘れて暴走し、無謀な突撃をして敵将に報復をしました。
冷静な李牧からは考えられない行動ですよね~。
戦いには勝ったものの、無理な戦法によって仲間を全て失った李牧には、ただただ喪失感が残るばかりでした。
その経験から李牧は、無駄な死人を出さない戦い方をするようになりました。
秦の相国・呂不韋との舌戦の中に、自分のことを「小心者」という李牧のセリフがありますが、失敗を心配してあれこれと対応策を考えておく一面もあるみたいですね。
でもそこがまたファンとしてはキュンとくるというか・・・(人´∀`)☆★☆
天才でありながら奢らない李牧の性格も、読者を惹きつけてやまない魅力の一つかもしれません。
李牧によって何度も窮地に陥る秦国
キングダムで李牧は、知勇兼備で趙が誇る「三大天」の筆頭として描かれています。これまで秦は、李牧の策略によって何度も危機的状況に陥ってきました。
初登場は、秦の六大将軍・王騎が出陣した馬陽の戦いでしたが、李牧は終盤で4万もの兵を率いて突然現れました。
これにはさすがの王騎もびっくり(ー_ー)!!何か伏兵があるとは感じていたものの、こんなにも多くの兵が、こんなにも早く現れるとは・・・。さすがの王騎も予想できなかったようです。
結局この李牧の一手で、王騎は龐煖(ほうけん)との一騎打ち中に襲撃され命を落とします。
最強の武将として各国に恐れられた王騎を討ったことで、李牧の名は一気に中華中で有名になります。
さらに李牧はその交渉術で各国の王や将軍を説得し、秦を滅ぼすための合従軍を発起します。
全ての国から進軍を受けたときは、さすがにもうダメかと思いましたよ((((;゚Д゚))))
50万の合従軍は秦の国門「函谷関(かんこくかん)」まで押し寄せ、秦は全武将を動員した総力戦を強いられます。
秦の蒙武(もうぶ)の活躍により、合従軍の武の象徴・汗明(かんめい)が敗れたことで、一時は秦優勢になるのですが、李牧は最終手段を用意していました。
函谷関は落ちないと悟った李牧は、今度は別の道・南道を通り、秦の首都・咸陽(かんよう)の直ぐ側まで迫ります。
結果的には秦王・政や飛信隊の活躍によって、咸陽が落ちることはなかったものの、あと一歩で滅亡というところまで、秦は追い詰められたのです。
そして現在、単行本最新刊で繰り広げられる朱海平原での戦いにおいても、王翦(おうせん)を総大将とする秦軍は李牧の策略によって苦しめられています。
このように、趙の軍師・李牧はかなりの強敵です。ここまで55巻も続いているキングダムのラスボス的存在といっても過言ではありません!!
はたして秦国は李牧を破り、趙を滅ぼすことができるのでしょうか。
李牧の最強っぷりは史実でもすごかった|キングダムとのギャップ
実は李牧は、歴史上にも実際に存在した人物です。しかしその功績は、キングダムの中とは少し違うようです。
キングダムの中では、合従軍で敗れた罰として、北の僻地「雁門(がんもん)」へ匈奴対応の任務でとばされたとされていますが、史実上ではもともと北の護衛の任務についていました。
趙は長らく匈奴による侵攻に悩まされており、その匈奴から国土を守る拠点である雁門では匈奴との熾烈な戦いが繰り広げられていました。
しかしその地で李牧は、あまり積極的に匈奴と戦おうとせず、守りを強くするのみで、毎日牛を殺してはそれを部下に振る舞ったりして暮らしていました。
李牧のことですから何か考えがあってのことでしょうが( ー`дー´)
匈奴からは「李牧は臆病ものだ~ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ」と非難の嵐です・・・。
しかも趙王にもみつかってしまい、一向に戦おうとしない李牧は他の武将と配置換えされてしまいます。
しかしその新しい武将が任務についたとたんに、匈奴に攻め込まれまくってしまうのです!!!
趙王もさすがにこれじゃいかんと思ったのでしょう。李牧を呼び戻し、もう一度雁門へ向かうよう支持します。
李牧は一度これを拒否したものの、「今後いっさいやり方に口をださないように!!!」と趙王に約束させ、再度雁門に赴いたといいます。
細かい史実はキングダムの中とは異なるものの、歴史上の李牧も頭の切れる頑固者だったようですね!!
軍略の天才は王に恵まれなかった?李牧の悲しい最期
現在キングダムの中では、王翦対李牧の戦いが繰り広げられているわけですが、史実にも王翦が趙を攻め、李牧がそれを迎え撃ったとの記述があります。
王翦は天才軍略家・李牧の知略を前に、相当な苦戦を強いられたようです!!
しかしこの後、あっけない結末が待っていました・・・。
苦戦を強いられていた秦国は、なんと趙の郭開(趙王の家来)に賄賂を贈り、趙王にこう言うよう仕向けます。
「趙王さん、趙王さん。おたくの李牧、あなたのこと裏切ろうとしてまっせ~(^o^)」
これを信じてしまったまぬけな趙王は、李牧に王都に戻るよう命じますが、李牧は今自分が退けば、秦の刃は邯鄲に届くとこれを拒否。
このことによって李牧は、趙王によって暗殺されてしまうのです。
趙王さん、まぬけすぎ・・・。李牧が死んだ後すぐ趙は滅びます・・・。
李牧の死への伏線?最大の敵は上司か
でもっでもっ!!!(´;ω;`)
信や政の最大の敵が、自らの王によって暗殺されるなんて終わりかた、許されますか?
飛信隊の何らかの策にはめられるか、信との一騎打ちで散るか。ファンとしては、きちんと信が李牧を超えたことが示されてから、倒れていただきたい!!
そんな思いもありつつ、もしかして・・・と思う場面も作中にでてきます。
■秦が攻め入ってきて、趙王に軍の出陣を求める李牧。しかし趙王は邯鄲が攻め入られることはないと豪語し、軍を動かそうとしない(愚かな王の描写)
■王翦が出陣前、昌平君に何やらこっそり頼み事(もしかして賄賂を送るよう指示?)
■なかなか李牧を討てない、むしろ自分がピンチの王翦軍(最新話参照)
もしかして史実と同じように、自分の上司であるはずの趙王に裏切られてしまうのでは・・・。それでもやはり信とはなにかしらの決着をつけるべきかなとは思いますね!!!
まとめ
顔も頭脳も武力も、何もかも持ち合わせている李牧。
そんな李牧だからこそ最後の最後は運に見放されてしまうのかもしれませんε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
時代が違えば、王が違えばと思ってしまいますが・・・。李牧との戦況に、まだまだ注目、注目、大注目ですよ~!!