朱海平原での戦死が話題となっている飛信隊の副歩兵長・松左。
飛信隊結成時からのメンバーである松左は、個人能力が高い上に、冷静に戦況を見極める力もあり、ノリと力で引っ張るタイプの多い飛信隊の中では、いい意味で目立つ存在でした。
彼はどのように飛信隊に加入し、どのような最期を迎えたのでしょうか。考察していきます!!
目次
松左はいつから飛信隊に?初登場は何巻?
飛信隊の主なメンバーとして、登場シーンが多くある松左ですが、初めて登場したのはいつだったのでしょうか。
松左はキングダム12巻で初登場しています。
主人公・信は初陣での活躍が認められ、百将(100人の隊を率いる将)として馬陽での戦いに出陣します。
そのときの伍長(5人ひとまとまりのリーダー)のうちの一人が松左です。
現在の飛信隊主要メンバーの多くがこの馬陽での戦いで伍長を務めていました。
この戦いで信が率いた100人は、王騎によってはじめて「飛信隊」と名付けられます。
松左は飛信隊結成初期からのメンバーということになりますね♪♪
松左はどんな性格??
初登場の松左は、無精髭にロン毛風の髪型で、ちょっと腕が立つから戦をなめているマイペース野郎・・・のようにも見えますが、そんなことは全くありません。
真っ直ぐ敵に向かっていく信の傍らで、広く仲間の価値観を理解し、面倒見がいい松左は、飛信隊にはなくてはならない存在です。
命をかけて戦っていれば、ときには進むのが恐ろしくなることもあります・・・。
武功よりも家族との穏やかな時間を優先したい人もいるでしょう。
松左はそんないろんな考え方に理解を示し、仲間を励ましながら隊をまとめていけるメンバーなのです!!!
松左は史実上も実在した槍の達人なの?その強さとは!?
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キングダム最高‼️
松左ぁぁ😭😭😭#キングダム#飛信隊 pic.twitter.com/YmfuZcE08H— ブンchang (@AnthemOw) August 22, 2019
短槍の達人・松左
松左は史実上実在しない、キングダムオリジナルのキャラクターです。
松左は槍の達人として、歩兵隊長・崇原を支える、歩兵副隊長にまで出世していきます。
普通、槍というと騎馬して使用する武器で、その利点は間合いの長さにあるとされています。長ければ長いほど、遠くから敵を屠ることができるので有利なんですね。
しかしその反面で、長い武器は衝撃に弱く、一騎打ちなどには不向きです。
そんな中で松左は、歩兵としての個人戦で力が発揮できるように、少し短めの槍をあえて使用しています。
おそらく、数々の出陣を共にし、松左の強さを支えたオリジナルの槍なのでしょう。
歩兵長・崇原との絆
飛信隊に入るずっと前から、松左と崇原は共にたくさんの戦いに出陣してきたようです。
朱海平原の戦いで、後輩をかばうために瀕死の傷を負い、もう視界もないような最期のときを、松左は崇原の腕の中で過ごします。
そのとき「飛信隊、楽しかったよな。」と松左は崇原に言うのです。
。゚(゚´Д`゚)゚。涙なしには読めません。
そうだよね。どちらかというと器用なタイプで、何事も人並み以上にできた。どこの隊でもそれなりに結果をだして重宝がられたけど、ずっと物足りなさを感じていた。
そんなときに飛信隊と出会って、仲間とともに夢を追い掛けた日々は本当に心から楽しかったんだ!!
っというのは私の脚色ですが、たぶん、そういうことだと思います。゚(゚´Д`゚)゚。また泣く。
お互い個人の能力が高い二人は、信にとっての蒙恬や王賁のようなよきライバル的な存在だったのでしょうか。
高い能力を持ちながら、固定の隊に所属せず、戦いを転々とした過去は、二人にとっては少し物足りなかったのかもしれません。
飛信隊で歩兵を率いるようになってからは、きっと二人で作戦会議したりもしたことでしょう。
この一言から、崇原との絆が強いことも感じ取れますね。
「松左が死んだ」と誰もが泣いた感動のシーンがやばい!
松左の判断
戦いも強いし、優しいし・・・。松左の存在に心掴まれている読者も多いことと思います。
しかし非常に残念なことに、松左は朱海平原の戦いで死亡してしまいます。
私も、目を疑いました。何度も読み返しましたが、事実のようです・・・。
朱海平原での戦いも架橋に入り、兵糧も底をついた状況で、敵将を討つため、飛信隊はあえて極端に攻め偏重の作戦に出ます。
攻め部隊がガンガン前に進めば、当然間は間延びし手薄になりますが、援軍を残す余裕もありません。
そこで軍師河了貂は、全体を見渡し的確な判断ができる、松左と渕に現場での判断を一任します。
しかしその指示は「助かりそうなところだけ助けて、もう助からないところは助けなくていい」という過酷なものでした。
松左は視野が広く、いつも冷静に正しい判断ができるタイプでしたが、今思えば少し優しすぎたのかもしれません・・・。
敵に囲まれ、もう助からないであろう隊の中に、新人たちがたくさんいると知った松左は、自分の身の危険も顧みず、10人程度を引き連れて助けに向かいます。
現れた松左のおかげで、なんとか新人たちは敵の包囲を脱出しますが、戦いの中で松左は致命傷を負ってしまうのです。
松左の最期
もう助からないと悟った松左は後輩たちに、少しでも前線で戦っている信たちの近くに連れていってくれ、とお願いします。
もう自力で歩くことすらままならない松左ですが、最期まで信を応援することをやめません。
壮絶な戦いを経て、敵将を倒した信のもとにも、松左瀕死の情報が届きます。信も信で傷だらけなのですが、次なる戦いへ時間もない中、馬で松左のもとへ駆けつけます。
この時点で松左はもういつ死んでもおかしくない状態なのですが、奇跡的に信が駆けつけるまで生きていました!!
さらに奇跡的に信の馬の音が近づくと松左は自ら立ち上がり、信のもとに駆け寄ります。そして信の腕の中で息絶えます。
松左って信のこと、めっちゃ好きなんやな。
いつも飄々としていて、まぁまぁそんな熱くなんなよ、みたいなスタンスの松左。それがまさか死亡直前にこんなに信への想いが溢れ出るとは。
そのギャップにますます松左が大好きになってしまいますね。
干斗に受け継がれた松左の槍
松左が命にかえて守った新人・干斗は、徐々に弱っていく松左を前に泣き崩れます。
自分たちがもっとしっかりしていれば、松左さんは死ななくて済んだのに・・・と、自分を責めているようです。
そんな干斗にむかって松左は、自らの槍を受け取ってくれと差し出します。
規模こそ違えど、信が王騎から矛を受け取ったように、松左の槍もまた、干斗に受け継がれました。
松左と比べればまだまだ何もかも役不足な干斗ですが、きっとここから大きく躍進し、飛信隊の歩兵部隊を引っ張っていく存在になることでしょう。
まとめ
優しく穏やかで、非常に有能な先輩だった松左。
飛信隊は大きなものを失ってしまいましたね・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
しかし、彼が後輩に残したものもまた、非常に大きかったと思います!!!
干斗たち新人が松左の強さを受け継ぎ、成長していってくれることを期待しましょう!!(^^)